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「世界天文年」と人類の道――
模範の地球文明を築きたい



 「宵の明星」の名前の通り、日の暮れた西の空で、金星が明るく輝いている。大きさは地球とほぼ同じ。ともに太陽を周回する“仲間”である。ところが、金星の大地は470度の灼熱で、とても人間は生きられない。これは、二酸化炭素が地面の熱を逃がさない「温室効果」によるもの。あの金色の輝きは、人類がこのまま地球温暖化へ暴走しゆくことに対する警告灯のようにも思える。
 本年は、国連などが定めた「世界天文年」である。1609年にイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を使い、本格的な宇宙観測の扉を開いて400年になることを記念するもの。
 先月15日、パリのユネスコ(国連教育科学文化機関)本部で行われた開幕式典では、「天文学は国境や宗教を超えてわれわれを結び付ける平和と相互理解の手段」(松浦ユネスコ事務局長)と確認。月や土星が見やすい4月、世界で一斉に観測を行うイベント等に、日本を含め約140カ国・地域が参加の意向である。
 紛争と人権抑圧が絶えず、深刻な環境破壊が進むなか、人類が地球のかけがえのなさ、生命の尊さに気づき、心を結び合う機会になることを期待したい。
 ガリレオ以降、観測機器の発展とともに、人類の宇宙観は劇的に変化した。地球は宇宙の中心ではなく、太陽を周回する小さな惑星にすぎず、その太陽も、銀河系という数億年かけて一周する巨大な“星々の円盤”の中の平凡な星であり、その銀河系すら、無数にある銀河の一つ……地球は“宇宙の片田舎”にある。
 ならば、何ら特別な地位にない地球という星の生命が、どのような文明を築くかは、宇宙全体の生命史にとって、大きな試金石になると考えるべきだろう。
 遠い未来の子孫にだけでなく、まだ見ぬ宇宙の隣人に対し、この地球文明を伝えゆく義務がある――そう自覚して連帯し、さまざまな危機を乗り越えることこそ人類の次なる発展ではないだろうか。
 池田名誉会長は、恩師と出会った若き日に「旅びとよ/いずこより来り/いずこへ/往かんとするか……」との即興詩を詠んだ。その一節は、生き方を模索する青年の心情の迸りであるとともに、宇宙における旅びと、すなわち生命の意味に迫る、永遠のテーマでもある。私たちは、その問いを胸に、「あの青き地球の輝きを見よ」と、他の星々から仰がれる平和文明の構築へ歩んでいきたい。

社説 2009年2月12日 聖教新聞ご案内 SEIKYO online
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