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「わが使命に感謝」の人が勝つ



 新緑の候が近い。新社会人の皆様は、ようやく環境の変化に慣れ始めたころだろう。初の給料日を迎えた方も多いはず。お世話になっている両親や恩人に、日ごろの感謝を形に表すのも大切だ。
 とはいえ厳しい不況下、願い通りの環境で社会人生活をスタートした人ばかりではあるまい。思い描いた将来像とまったく違う形で、日夜奮闘を重ねている友も多い。理想と現実のギャップに、何のための仕事なのか、自問を繰り返している人も少なくないのではないか。
 「嚢中の錐」という成語がある。袋に入れた「錐」は先端がすぐに袋の外に突き出ることから、「優れた人は、かくれていてもすぐに頭角を現す」という意味の言葉として使われている。
 由来は、中国の故事である。
 ――趙の国の公子・平原君が同盟の目的で楚の国に赴く際、毛遂という家来が同行を願い出た。平原君が「嚢中の錐」に例え、毛遂の活躍を聞かないことを理由に断ろうとすると、“私がもっと早く袋の中にいれば、先端のみならず柄まで突き出ていたことでしょう”と。果たして、同行を許された毛遂は鮮やかな弁舌で、見事に同盟を成功させた。(岩波文庫『史記列伝(一)』、小川環樹、今鷹真、福島吉彦訳)
 この話で重要なのは、「袋」に入れられる機会の有無にかかわらず、毛遂自身が、鋭くとがった本物の「錐」だったという事実であろう。
 仕事も人生も、同じことが言える。いくら機会や環境を求めたところで、自身がとがった「錐」でなければ突き出ることはできない。逆に、自身を鋭く鍛え抜いた時、どんな「袋」からも突き出し、周囲が認める人材と輝くのである。
 御書には「此を去って彼に行くには非ざるなり」(781ページ)と。今いる所を“使命の場”と定め、徹して実力を磨こうと決めた時、どんな困難も得がたい「砥石」になる。それは同時に、いかなる環境にも感謝できる境涯を開く、人間革命の大きな一歩になるのだ。勝利の人生は、そこから無限に広がっていく。
 「大事なことは、今いる場所で勝つことだ。眼前の仕事を、忍耐強く成し遂げていくことである」――池田名誉会長が新社会人に贈った随筆の一節だ。“人生勝利の基盤は、現在の職場にあり!”。その気概でたくましく前進する姿こそ、創価の弟子の姿である。

社説 2009年4月25日 聖教新聞ご案内 SEIKYO online

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