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読み聞かせで親子の絆を



 子どもが目を輝かせたり、息をのんだり、声を出したり……。そんな反応がはね返ってくる。それが「読み聞かせ」の醍醐味ではなかろうか。
 明後4月2日は「国際子どもの本の日」。童話作家アンデルセンの誕生日にちなんで制定され、世界中で読書普及の行事が開かれる。婦人部のヤング・ミセスも、家庭で「読み聞かせ運動」に挑戦している。
 読み聞かせは、読書好きの子どもをはぐくむ土台になり、学びの出発点ともなる。その素晴らしさについて、お茶の水女子大学副学長で同大学院の内田伸子教授は教育誌「灯台」(2001年11月号)で、児童文学者ドロシー・バトラーの著作『クシュラの奇跡――140冊の絵本との日々』(のら書店)を紹介している。
 先天的な障害のある少女クシュラは、腕が満足に動かず、脳機能、視覚、聴覚にも障害があった。ところが、両親が懸命に読み聞かせを続けた結果、言語性知能が同年齢の子どもと同レベルまで奇跡的な成長を遂げたという。読み聞かせで知能が伸びたことを示す例といえよう。
 知育だけでなく、心を豊かにし、信頼を醸成する重要な役割も担っている。
 内田教授は「ビタミンCが足りない時にとりわけ果物がおいしく感じられるように、子どもが望むそのお話には、心の成長に欠かせない何かが含まれているにちがいありません」と語る。
 子どもは親のひざの上に抱かれ、読み手のぬくもりを感じながら、耳と目を使って、絵本の物語と自分を重ね合わせていく。ページをめくるたび、「どうなるの?」と胸躍らせる。親は、その期待に応えて、扉の向こうに広がる世界へわが子を導いていく。時には、一緒に笑い、涙する。心と体を寄せ合い、共感をはぐくむ。そうした経験を重ねることで、親子の絆は強くなっていく。
 絵本を読んであげると、むずかる子どもの表情が穏やかになり、早く眠りについた。そんな経験もあろう。
 池田名誉会長は「教育提言」の中で、読み聞かせの重要性を強調し、そこに芽生える「『自分のことを信じてくれている』『思ってくれている』という安心感こそが、子どもの成長の一切の基盤となる」と述べている。
 未来の宝を心豊かに育てるために、親子で絵本の世界を楽しんでいきたい。

社説 2010年3月31日 聖教新聞ご案内 SEIKYO online
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