創価学会お仏壇
大唱堂

生命と環境守る哲学を世界へ



 「氷河が音を立てて崩れ去る――何万年もかけてつくられた氷河でさえ、一瞬のうちに壊れてしまう。魅了されたものが消えていく喪失感。これが温暖化を真剣に考えるきっかけでした」――。記録映画「ビューティフル アイランズ」の監督・海南友子さんの言葉である。

 地球温暖化、気候変動、生物多様性など、地球環境をめぐる警告は、多くの人が耳にしたことがあるに違いない。しかし、問題の重大さを実感し、環境保全への行動を起こす人は、いまだ少ない。

 例えば生物多様性。「人間は過去数百年間にわたって、自然に起きていた絶滅の速度より数百倍の速度で生物を絶滅させてきた」(ミレニアム生態系評価)にもかかわらず、環境省が行ったアンケート(2004年)では、生物多様性という言葉を「知っている」人はわずか1割。内閣府の調査(09年)でも、6割が「聞いたこともない」と回答した。

 多くの環境問題を考えたとき、大量生産・大量消費を“良し”としてきた私たちの生活スタイルを、見直さなければならない時期にきている。本社では04年に環境保全に関する国際規格「ISO14001」を取得し、さまざまな取り組みを行ってきた。初めは戸惑いがあっても、慣れてくると、どうしたら無駄をなくせるかという意識に変わる。

 池田名誉会長は「環境提言」(02年)で、(1)現状を知り、学ぶ(2)生き方を見直す(3)具体的な行動に踏み出す――の3段階で進めることが大切と訴えた。具体的な行動へ移すためには、「実感」が欠かせない。環境問題といってもどこか遠いところで起きているわけではない。ゴミを減らす、省エネを実行する、地産地消に努める……一人一人が意識を変えることで可能となる対策も少なくない。

 名誉会長は「環境問題といっても、突き詰めればそれは環境ではなく人間の側の問題であり(中略)その環境をどう愛するのかという人間の行動に問題の本質を見なければならない」と言及している。地球環境の問題は全人類的な課題であるにもかかわらず、「自分たちだけは」という人間や国のエゴが問題を複雑にし、重症化させてきた。

 今月は環境月間――。5日の世界環境デーを中心に多様な行事が行われている。地球環境のため、まずは自らのエゴを排し、「今、自分に何ができるのか」「何をするのか」を考えたい。

社説 2010年6月16日 聖教新聞ご案内 SEIKYO online
聖教新聞
(過去ログ)
今週のことば

創価学会お仏壇仏具お店,数珠念珠と法華経日蓮に三色旗,東京大田区,埼玉鶴ヶ島,SOKA Butsudan SGI Nichiren

PCサイト
創価学会お仏壇

お問い合わせ
Taisyodo